ソフトローと法律の未来 ~遠藤直哉の唱える理論は新しいスタンダードになるか~

ソフトローと言う言葉を知ってこの言葉の第一人者がフェアネス法律事務所の遠藤直哉氏だと知り、興味を持ったので遠藤直哉氏の考えをこのブログで紹介していきたいと思います。

遠藤直哉 著書|遠藤直哉の唱える理論は新しいスタンダードになるか

今回、遠藤直哉氏の著書『新しい法社会をつくるのはあなたです』から興味深い項目を見つけたので紹介していきます。「責任分担の思想」について記述しているものなのですが、内容が多いので一回一回分けてご紹介したいと思います。

 

昔は被害者が加害者を訴えても勝つとは限らない、博打のような裁判が行われるひどい社会でしたが、現代社会では被害者は原則として救済されるようになりました。

「被害者は必ず勝利し、負けることのない社会」「加害者は必ず負ける社会」が出来上がったのです。

しかし、「原告勝訴」といえども判決の中身を見てみると、実は金額にするとかなり安くなるケースがあります。

例にして言うと、5000万円を請求したとき、勝訴してみても実際は2500万円しか認められなかったということですね。

つまり権利を得た被害者側は100ではなく50しか認められなかったのです。

先程の言葉を挙げて言うならば現代社会は

「被害者は必ず勝利し、負けることのない社会(ただし金額は少し減額される)

 

「加害者は必ず負ける社会(ただし金額は少し減額される)」

となっているのです。

 

この背景には被害者にも少し落ち度やミスなどの何らかの原因があるのです。

(例えば、被害者側が暴言を吐いて挑発したりといったような)

このように双方の不注意を取り上げて請求額を減額する方法を法律用語で「過失相殺」、

または「責任の分担」「責任の分割」と言います。

 

裁判に勝つとは言え、希望の金額が減ってしまうのであれば自然と両者とも事件を起こさないように気を付けていくようになりますよね。

次回も、遠藤直哉氏の著書より裁判例を挙げながら「責任分担の思想」について紐解いていきたいと思います。

 

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